調理用手袋とは
調理用手袋とは、スーパー、食堂、飲食店、学校給食等食品加工調理用に使用される使い捨て手袋です。原材料は全て食品衛生法に基づく規格基準に適合しています。
現在、使い捨てタイプの手袋に使用されている材質には、大きく分けて下記のものがあります。
手袋の素材について
手袋の製造方法
塩ビ手袋とゴム手袋は、浸漬法(ディッピング法)で作られます。
(浸漬法)
- 1) 手の形をしたセラミック製の型を原材料溶液に浸漬する。
- 2) 型をゆっくりと引上げ、型の表面に原材料溶液を付着させる。
- 3) 型ごと加熱し被膜を形成させる。
- 4) 冷却後、型から被膜を剥がし手袋が完成する。
ポリエチレン製の手袋はフィルム製法で作られます。
(フィルム製法)
- 1) フィルムをインフレ法、又はTダイ法で製造します。
- 2) フィルムを2枚重ねます。
- 3) 重ねたフィルムを手の型で打ち抜き、手袋の周りを熱でシールします。
- 4) 手袋の周りのフィルムバリを取ると手袋が完成します。
手袋の品質
(1) 規格適合性
調理用手袋は 「食昂、 添加物等の規格基準」(昭和34年厚生省告示第370号)に適合する事が定められています。
① 一般規格」と初質別の「固別規格」について、塩ビ手袋を例に挙げるとカドミウム、鉛なとの重金属、錫化合物、クレゾールリン酸エステル、塩化ビニム、鉛なとの重金属、錫化合物、クレゾールリン酸エステル、塩化ビニルモノマーなどの含有とフタル酸エステル系可塑剤を厳しく管理しています。
②材質について、ポジティフリストによる材質制限を遵守しています。
③製造管理について、調理用手袋協会自主基準に基づき、食品接触村料に要求される製造管理を行っています。
(2) 強度
手袋は使用時に破損しないことが求められます。
引張特性は伸び、引張強度※2を確認します。
(3) 水密性(ピンホール試験)
手袋使用時に水やアルコールが内部に
入り込んでこないことを水圧試験※3で確認します。
(4) 耐老化性
製造から実際に手袋が使用されるまでの間に劣化が進行し、使用時に強度、密閉水密性がたもてないことがないように耐老化性が必要です。